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2011年8月13日土曜日

「大企業に入ると自分の将来を毀損する」という話題について

最近巷で、
「大企業に入ると自分の将来を毀損する」
という話題が出ていたので、それについて思ったことを書きます。

私が思う、大企業と中小企業の違い。

大企業には、ぬるい文化がはびこりやすい。

例えば、
何か新しい動きことをやろうと提言する人が現れても、それに対して意見をせず、議論を交わさないことが許される。
最悪、影に隠れて従わないことが許される。
他の人がどんなに苦労していても、やり方が間違っていても「我関せず」で通る。
命令されて動けばいいし、その責任は自分以外の命令者なので、失敗したとしてもおとがめ無しで済んでしまう事がある。

中小企業では、そうはいかない。
規模が小さい分、会社の決定事項が自分の給与を左右するし、新しい動きは、自分のリソースに直結する。
どんなポジションだろうが、自分の意志決定が、会社や自分の行く末を左右するというダイレクトな感覚があるだろうし、それこそアメリカのようなDisagree and Commit(議論を経た決定)が日常的になってくる。(推測混じり)

これは、大企業では決して味わえない空気だと思います。

最終的に、社会で個人の価値を高める大きいポイントが、この「Disagree and Commit」のセンスであろうと私は思います。

自身のポジションに関わらず、議論を交わし合意・決定する能力。

大企業に就職していると、この事に気づき難いでしょう。

なぜなら、
議論を交わさなくても成立してしまうから。もしくは、ポジションによって議論の輪に入れないから。

そういう意味では「大企業に入ると自分を毀損する」となるかもしれません。

ですが、大企業にDisagree and Commitが学べないかというと、そうではなく、自分から積極的に動くことで作り出せる環境だと思います。

さらに、大企業では、前述の通り失敗が許されることが往々にしてあるので、リスクをとって動きやすいとも言えます。

今の日本では、良い環境を企業に期待するのは難しいでしょう。

結局、大切なのは、環境に左右されず、
自分が積極的に何かを実現しようとしているか?が重要と思うわけです。

 

2011年8月2日火曜日

フリーミアムは経済を萎縮させるかも?

久しぶりのエントリーです。

今更ながら、「フリーミアム」について触れます。

ここで言うフリーミアムは、Googleやmixiなどのように無料でサービス利用できる代わりに、提供側はユーザーに広告を表示することで、広告主から対価を得たりするビジネスモデルです。

このフリーミアム自体は素晴らしく、期待のモデルとして賑わっていますが、そこへお金を落とす広告主は、はっきりとした実績を実感できているというケースは少ないように思います。

フリーミアムでは、ユーザーは出費をすることなく、良いサービスを受けられる為、ユーザーは「ここまで出来るならお金なくて過ごせるからいいや」という感じになり、ここから消費は産まれないし、その他への消費機会も産れません。

つまり、儲かっているのはフリーミアムのオーナーで、その他の消費は萎縮するばかりということになってしまいます。

フリーミアムの広告を利用する広告主は、しっかりと費用対効果を見極め、ターゲットと媒体と売りたい商品の相性を見定めなければいけないです。

フリーミアム提供側も、何かしらクライアントの売上へ貢献できる何かが出来るといいですけどね。
例えば、ユーザー動向を開示するとかでしょうか?やってるのかな?

サービスを無料で提供する人が居て、そこへ資金提供する人が居て、それを使って満足するユーザーが居て、というだけでフリーミアム周辺以外では、消費が起こらない、という状況は良くないと思うわけです。