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2011年5月29日日曜日

自分自身をマルチタスク化する3つのポイント

「マルチタスク」というのは、パソコン処理などで2つ以上の作業(処理)を平行して行うことをいいます。

人間の生活でも、マルチタスクは行われています。
誰にでも、心当たりがあるでしょう。

洗濯機を回しながら、洗い物。
お鍋で一品煮込んでいる間に、もう一品の下ごしらえ。
電車移動中に本を読む。
会議中に居眠り、、(は違うかも)

これらも「マルチタスク」です。

「今やっている事の他に、何かが行われている状態」を作り出すことがマルチタスクの勘所です。

マルチタスクを意識すると、様々な場所でマルチタスクできることが見つかります。

今回は、マルチタスクを見つけるポイントを紹介してみます。


<1.他人に任せるタスクを先に処理する>

タスクをこなせる人は「自分」か「他人」にいません。

「他人にお願いすべきこと」は最優先で準備して依頼を済ませてしまうとよいです。
これで、自分以外のところでタスクが消化される状態を作り出せます。



<2.機械に任せてオート化できるタスクを作る>

皿洗い、掃除、洗濯など、家事のオート化をしている人は多いと思います。
オート化できる機械は導入したほうが得な場合が多いです。

情報収集もオート化できる部分があります。
例えば私は、「Googleアラート」や「ソーシャルブックマーク」を使います。

「Googleアラート」はキーワードを設定しておくと、そのキーワードに該当するWeb上の更新情報やニュースなどを勝手に拾ってきてくれます。
なので、いちいち検索を行う手間も省けます。

ソーシャルブックマークは、Web上で管理するブックマークで、誰がどのページにブックマークしたのかを集約したものになります。
「はてなブックマーク」や「Yahoo!ブックマーク」などがあります。

つまり、複数の人の力で集約された情報が集まってくるのかソーシャルブックマークです。
流れてくる情報をウォッチしておくだけで、たくさんのサイトから、より良い情報のみをチェックするのに役立ちます。

情報収集はこれに任せつつ、他の事をしましょう。
ちなみに、Googleリーダーを使うとこれらの情報を一元管理することができます。



<3.耳だけを使うタスクを考える>

オーディオブックや対談などは、耳で聞けさえすれば良いのでマルチタスクに向いています。
耳だけで行えるタスクを探して、他のタスクと組み合わせると良いです。

私は最近、勝間和代さんとちきりんさんの対談
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2011/05/521ustream-vs-c.html
のUstreamについて「聞き」ながら家の掃除をしてました。
動画だからといって目を使う必要は無いわけです。
逆に、目を使うものはマルチタスクに不向きです。

マルチタスクできることは探してみると、結構たくさんあります。
是非意識して「マルチタスク」してみてください。

2011年5月22日日曜日

60歳になった時、何をしていますか?


世は高齢化社会へと進行中。

私の住んでいる街には、放置自転車を取り締まる係が駅前に数人いる。
暑かろうが寒かろうが、放置禁止とされる場所に立ちつくし、時間まで取り締まるのが仕事だ。体力と時間を使う仕事だが、どの人も、60歳を越えたおじいさんばかり。どんな理由にせよ、楽な仕事ではないはずだ。

自分が60歳になったら、どんなことをしているだろうか?
年金はあてにならない。もしかして、今の仕事を続けているだろうか?そもそも続けられる仕事だろうか?

今日、スーツを買いに近所のショッピングモールへ出掛けた。
普段スーツは着ないので、夏へ向けた安価なスーツを探していた。

スーパーに併設された、紳士服売り場で見つけたのは、2着で19,800円のポリエステル混合スーツ。
適当に物色してみたが、買い慣れないのでサイズ表記がよくわからない。。

すると、近くにいたスタッフの男性が声をかけてくれた。
60歳はとうに越えているであろう「おじいさん」だ。

「サイズについて知っておくと、今後スーツ買うときに困らないよ」

おじいさんの話は、サイズから始まり、スーツの生地の違い、アメリカンとブリティッシュの違い、ボタンシャツにネクタイがいかに邪道か?など、かなり長く続いた。正直、「うざい」と思った。

しかし、話を聞いているとスーツについて、相当勉強されている。
しかも、前職ではオンワードやラルフローレンなどを経ている凄い業界キャリアの持ち主。
そこそこ、裕福であろうことは、身なりから見てとれる。

なぜ、こんなスーパーの紳士服売り場で働いているのだろうか?

話を聞いていくと、本当に洋服が大好きで、退職した後も大好きな洋服に携わりたいという思いから、派遣社員として働いているのだという。最近は身体もガタがきているが、売り場に立っているそうだ。

結局、そのおじいさんのレクチャー通りにスーツを買い、サイズ直しまでしてもらった。

「ここの修繕屋もプロだから、言えばキッチリ直してくれるよ」
と、ウエストとヒップの詳細な詰め指示までしてくれた。

自分が60歳になったら何をしているだろうか?
もし働くことになっても、この人のような仕事に出会っていたい。

スーツの仕上がりが楽しみだ。
   

2011年5月16日月曜日

androidがiPhoneよりも危険といわれる理由

先日、PS3のネットワークから、不正アクセスにより7700万件もの個人情報が流出しました。
驚きましたね。

スマートフォンでは、セキュリティについて見直しが行われるようです。

スマートフォンの安全強化、通信・IT大手連携40社
http://s.nikkei.com/iF1EwV

最近はネットワークを通じて、スマートフォンを含む様々な端末から、ゲームやサービスの提供を受けられます。
スマートフォンはすでにパソコンに匹敵するレベルまで機能が高まっていますが、セキュリティソフトの開発などはパソコンに比べると、まだ発展途上です。

昨今スマートフォンと言えば、iPhoneとandroid。
iPhoneに比べ、androidはセキュリティ面において「弱い」と言われています。

何故なのか?
それには、次のような点が挙げられます。

【アプリを市場に出すまでのプロセスが異なる】
iPhoneでは「App Store」でアプリが公開され、ダウンロードされます。
App Storeにアプリを公開するには、開発者プログラムに登録します。登録には、年間10800円の費用がかかります。
その後、開発したアプリを公開する際にAppleによる「審査」が行われます。審査期間は1~2週間。結構大変です。

androidの場合、アプリは「Android Market」で公開、ダウンロードされます。
公開まではとても簡単。Googleアカウントを無料で取得して開発者情報を入力。
Market登録料は初回の25ドルのみ。アプリを登録すれば、どんなアプリでもすぐに公開することができます。
公開前の審査は無く、公開後の審査(やっているらしい)なのでAppleと比べるとかなり緩いのです。

【「野良アプリ」のインストールが可能】
野良アプリとは、ネット上で公開され、Marketを介さずにダウンロードして使えるアプリです。

androidは、この野良アプリのインストールが簡単に出来てしまいます。
野良アプリは、何かしらの理由でmarketに公開できない場合がほとんどなので、
悪意を持ったプログラムが潜んでいる可能性が高いのです。

一方iPhoneは、開発アプリをダウンロード出来る端末を、厳しく制限しています。
登録を行った端末でないと、通常インストールできず、やり方も開発者向けの手法になります。
つまり、公開の手続きを踏まなければ、一般に出回ることは、まず無いです。

開発者には参入しやすいandroid。その入りやすさゆえにスキも多い。
利便性とセキュリティの両立はandroidの課題になりそうですね。

2011年5月11日水曜日

「東京から本社を移転します」と言われたらどうしますか?

震災の影響で移転をする企業がある。
原発の影響や夏に懸念される電力問題を背景に、本社機能を関西や九州に移転するそうだ。

2007年で出された統計になりますが、東京にはかなりの企業が集中しています。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syokozi/result-2/h2c6k8aj.html

震災を受けて、首都機能移行やリスク分散も考慮される中、移転はどんな会社でも想定される対応かもしれません。


先日、ある企業が移転を行うと言う記事を見ました。

従業員200名近くの企業で、今年の5月から来年にかけて、社内システムのクラウド化や関東拠点の必須性が薄い部門から移行するそうです。

従業員も関東から九州に異動するわけだから、かなり負荷が高いはず。。

もしあなたが、従業員の立場ならどうだろう?
すんなりと受け入れられるでしょうか?

移転に関する企業と従業員の取り決めとして、次のような情報があります。
会社移転時の労働者への合意等の必要性について - 『日本の人事部』
https://jinjibu.jp/qa/detl/4035/1/

これによると、移転に対して従業員との合意は必要ないらしい。

「給与1か月分の手当てを出すので、異動してください」
と言われたらどうするだろうか?

かなり一方的なやり方に見えますが、業種によっては電力不足は死活問題ですし、会社とはそういうところなのかもしれないですね。

2011年5月8日日曜日

読書イノベーション! - 【書評】リーディング3.0

レバレッジシリーズの著書でお馴染みの本田直之氏による最新作。
私は結構前からこの方のファンで、レバレッジシリーズはほとんど読んでいる(ハズだ)し、仕事の仕方や考え方の基本となっている部分も多い。

今回、題材として取り上げられているのは「読書」。
本書でも触れているが、著者が提唱していたレバレッジリーディングを改良したのが、リーディング3.0というイメージ。レバレッジリーディングは書籍もあるので、是非読んでみて欲しい。


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★目次
Chapter 1 リーディング3.0時代の到来
Chapter 2 リーディング3.0の基本
Chapter 3 リーディング3.0に必要な6つの能力
Chapter 4 スマートフォンが読書を進化させる
Chapter 5 紙メディア・電子メディアの活用法
Chapter 6 読書からソーシャル・リーディングへ
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リーディング3.0では、クラウド(webサービス)の力を借りて「インプット、ストック、サーチ、シェア、フィードバック」を行うことで、より効率的に情報を活用する。

最近はモバイルとwebサービスの進化によって、読書や本の有り様は、少しずつ変わってきている。電子書籍の登場はその最たる例であるし、良書を探そうと思えば、様々な情報がweb上で発信されていて、簡単に入手することができる。読書で得た知識はwebストレージを使って、一元に集約できる。本書では、すでに始まっているリーディング3.0時代のサービスも多数紹介されている。

例えば、キンドルの「ポピュラーハイライツ」という機能は、その本の中で、多くの人がどこで線を引いているか?がわかる機能。つまり、注目されているセンテンスを知ることができる。電子書籍の良さを活かしたソーシャルサービスだ。

そして「Evernote」「twitter」。すでに活用している人も多いと思うが、その利便性を再認識させられた。
あらゆる情報をEvernoteにポストすることにより、忘れ去られる可能性のある情報は、ストックすることができる。検索を行えば、必要な情報をすぐに取り出すことができるようになる。Evernoteは画像のアップロードもできるが、「画像の文字も検索対象になること」をご存じだろうか?つまり、切り抜き感覚で撮影した雑誌も検索できてしまう。

読書で得た情報や感想は、twitterを使って数秒でシェアできてしまう。そのツイートにどのくらいの人が興味を持ったかも、RTやfavoriteをカウントできるwebサービスで計測でき、あっという間にフィードバックとして還元される。

これらのサービスで、最も肝心な事は、
「場所」や「時間」を意識せずに手持ちのモバイル端末から「いつでもどこでも」行えるということだ。

私も読書で、得た知識はgoogle docsを使ってメモをとるようにしているが、android端末を持ってからは、パソコンを開くことなく追記・参照するようになった。

日本の本は、縦書きであったり文字認証上では、非常に難読な言語であることから、電子書籍の機能としてはまだまだこれからだが、日頃の読書をより良いものにするために、すぐに試せるエッセンスが盛りだくさんである。



30代の先には40代-【書評】40代を後悔しない50のリスト

前回の30代でやるべきことと合わせて購入。
10年先に求められるものが、今からわかれば、より選択と集中を行えると考えた。

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★目次
序 章 一生の中で四〇代が重要な理由
第1章 この一〇年で何より大切にしたいこと
第2章 プレイングマネジャーとして本当に必要なこと
第3章 忙しいだけで終わらないために工夫すること
第4章 人生を左右する「人付き合い」で知っておくべきこと
第5章 年相応に学ぶべきこと
第6章 会社・社会との向き合い続けるために考えておくこと
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本書の著者は、リクルートで勤め、その後、MBA取得のために2年間ヤマメの養殖を手掛けて1000万もの資金を確保して留学。帰国してから始めようとしていたクリスマスツリー事業が頓挫し、現在の会社を立ち上げたという面白い経歴を持っている。

時間や仕事において、厳しい立場に立たされる40代。著者は、この厳しい時期を乗り切るスキルを実体験を踏まえて紹介してくれる。

一般的な40代といえば、子供が大きくなり、家族行事にも時間が取られる。仕事も責任が増すポジションに置かれ、ハードさも高まる時期。
自分が思い描く人生をおくるためには、有限な時間で成果を上げるため、より一層のセルフマネジメントが求められる。
忙しい人ほど、「やりたいこと」「自分の人生」をもっと意識したほうが良い。これらは「やるべきこと」に圧されて埋没しがちだからだ。

著書の中に「週末時間を稼働させる」とある。
これは、土日も働け!ということではない。土日を「朝、昼、夜」の計6コマと考え、家族サービスに充てたり、ブルーマンデーから抜け出すための仕事準備に充てる考え方だ。計画性をないがしろにしがちな週末だが、時間を捻出するには、手をつけやすい。
捻出できた時間を「やりたいこと」を整理する時間に充てても良いだろう。

周りの40代はどうだろうか?やるべきことに潰されそうで、何が楽しくて生きているのかわからないような人はいないだろうか?
そうならないためにも、早いうちからやりたいこと、ありたい自分について整理し、振り替える習慣が必要だ。

本書で重点が置かれている項目は他にもある。
40代になると、仕事では部下を持つ管理職、家庭には妻子を相手に「コミュニケーション」は必須事項だろう。ひどく共感したのだが、日本には「伝える技術」を育成するプログラムが少ないと思う。

コミュニケーションにはコツがある。私自身、仕事上で人と人の間に立って調整を行うことが多いが、少しポイントを押さえておくだけで、格段に円滑になる。
「つかみを作る」「落としどころを見つける」「事例で伝える」などは、すぐにでも取り入れたいポイントだ。

前回の著書と合わせ読みしてわかったが、30代でも40代でも求められるスキルは、大差が無いのだ。大きく違うのは、より一層の制約の中で生きていかなければいけないと言うこと。この制約は、出世による責任増だったり、子供の成長に合わせた教育時間増だったりと、必ずしもマイナス要素ではない。

それらを肯定的に受け止めていくためにも、早めにスキルを身に付けておいて損は無いのだ。

2011年5月6日金曜日

今こそ「集中と選択」の時!- 【書評】「30代」でやっておきたいこと

30代ともなれば、物事を勢いの任せて…というわけにもいかなくなってくる。
いろいろと考えなければいけない事項が頭をもたげるこの世代、一度頭を整理する上で読んでおいて損はない本かと思う。

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★目次
第1章 三十代で決断しておきたいこと
第2章 今こそ仕事力を大きく伸ばす!
第3章 三十代の魅力を、周りに見せる
第4章 自分の身は自分で守る、11の方法
第5章 これからは「信頼度」がものを言う
第6章 こんな考え方、生き方もある!
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30代序盤を生きる私が、本書を読んで感じたこと。
重視すべきは「選択と集中」そして「継続」であるということだ。

いろいろな物事に興味を持つ私だから強くそう感じるのかもしれないが、
「自分を定義する」
ことが必要になって来る年代が「30代」という感じだ。

仕事でも趣味でも、20代のように、出されたもの全てに食らいつく姿勢から、一度身を引いて物事を選択する「間」を持つ必要がある。

本書にもあるが、これからは何かを「やらない」と決めるのも大切になって来る。
これには「やりたくないこと」も含めてよいと思う。
これを明らかにしていくと、自分が何を求め、どうなりたいのか、があらわになってくるのではないだろうか?

趣味であろうが仕事関係であっても、選択したものが「集中して継続できるか?」が重要なのだ。

もうひとつ印象深かったのが、プロ意識について述べられた項目の「組織体が持つ欠陥」についてだ。
一人の社長が引っ張って行くような組織では特に、組織での在り方を重んじるあまり、「個人の良識」が機能しなくなるという点だ。
たとえば、上司が不正をしたときに、加担するようなことになっては困る。という話だが、これは組織の判断全てに適合すると思う。
トップダウンの命令といえど、個人として疑問に感じることは、問い正す姿勢が重要だ。これはプロ意識に通じる話でもある。

20代を全力で突っ走ってきた人ほど、自身のために何かを見つけ出すことは、なかなか難しいかもしれない。。

昔、舞台演出家の先生に
「20代は何者でもない。だから、何にでもなれる可能性があるんだよ」
ということを言われた。
なら30代は、ベクトルを定め、個を確立し「自分が何者であるか」を定める期間だと、今となって思うのである。