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2011年11月20日日曜日

「放任」が人を育てるということ。

9ヶ月になる子供が、捕まり立ちを始めました。
で、立つことは出来ても座ることが出来ないきないので、
疲れてくると泣いてしまいます。

数日後、いつものように捕まり立ちをしていた我が子が、
足下を見てゆっくり座れるようになっていました。
立つことを繰り返すうちに、自分で座り方に気がついたんでしょうね。
これには驚かされました。


こちらは別件。最近ニュースで、
介護が必要な高齢者人材が働ける環境を作る企業が紹介されていました。

もちろん、軽度であっても介護が必要な高齢者の方なので、
働く傍らで、ヘルパーが常駐する必要があったりして、収支を見ると
当然赤字なのだそうです。

ですが、ここで働く高齢者の皆さんは、仕事を通じて能動的になり、
運動機能や脳機能が活性化され、以前より生き生きとしているそうです。


知っている人、出来る人がその事を「教える」ことが、
ひとつの教育スタイルとしてありますが、私自身この手法には、
あまり賛成出来ない。

出来る人が手を差し伸べてしまう分、その人の「考える力」を
奪ってしまう気がするからです。


この前twitterでも紹介しましたが、
世の中には、小学校のお受験に1000万近いお金を費やす親もいるそうです。
手編みのセーターが良い。ということで、他人に編ませたり。
体にフィットする服を。ということで、受験用の服をオーダーメイドしたり。

選ばれた環境で囲まれてしまっては、幅の広い人間になれない気がします。
いつまでも親が保護を出来るわけではないし。


私なら、その1000万円は、高校くらいから留学させたり、
一人暮らしさせる資金などに回してあげたい。もちろん強制するものではない。

ただ、同じ1000万円でも、その価値を理解し、
自身で行動の選択を出来るようになってから、チャンスを作る意味で使ってあげたい。
もしかすると、そんな援助も必要ないのかもしれない。
本気だったら、バイトなりなんなりすればいい。そこで身に付くことも必ずある。

大切なのは、「自分で決めて動く力」。
親は、つまづいた時に一緒に悩んであげるくらいでいいかなと。

これは、親子だけではなく、世間一般の上下関係にも通じる事柄かと思います。



はじめに書いた捕まり立ちの話でわかるように、
0歳児でも、教えられもせずに自分で解決策を見つけ出せるわけですから、
ある程度、「放任する教育」というのを考えてみるといいかもと思うわけです。

2011年10月26日水曜日

魂は細部(ディテール)には宿らないし、魂はもっと別のところにある。

神は細部(ディテール)に宿る
という言葉を聞いたことがあるだろうか?

調べてみると、
近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ。
という人の言葉だそうだ。

私はこの言葉を
「ディテールにこだわることで、そのモノに魂が宿る。」

そう解釈していたが最近、
「それは違うんだなぁ。」
と思う。


ディテールにいくら凝ったとしても、良いモノのができる訳ではない。

他所の手法やディテールを真似て、いいとこ取りをしただけのモノには、
どこか「んん?」と思う点がある。一見、良く見えても、変なところで
急に使い勝手が悪くてギクシャクする。


本当に良いモノは、使う程に機能の発見が満ちている。

一見、何でもない装飾や意味不明な凹凸が、ふとした時
「このためにあったのかっ!」と心を躍らせる発見がある。
こちらの使い方を、わかっていたかのような仕様に驚かされる。

だが、そのディテールは、細部に凝ることで
産み出されたものではないと思う。


点と点を結ぶように、ディテールに宿るアイデアを繋ぐ意思が、
もっと大きく広く行き渡っている。

良いモノのを創る人は、終始その意思を念頭に置きつつ創作をしていく。
その意思は創作物の端から端までに行き渡る。

我々は、ディテールにその「意思」を垣間見るだのだろう。


仕事で「ユーザビリティ」とはなんぞや?と考えることがある。
日本語に訳すと「使い勝手」みたいな意味になるだろうが、

「スマホでタッチしやすいボタンのサイズは○○px

みたいな話ではなく、

「使う人にどう感じて欲しいか?」

という意思こそが、モノを作る上で何よりも肝心なのだと思う。

2011年10月7日金曜日

いきなり「桜島」を自転車で一周してみた。まとめ

夏の出来事になりますが、
8月中旬に桜島一周した時のことをまとめていたので、アップします。


鹿児島には有名な活火山「桜島」があるのをご存知でしょうか?

体が鈍っているので、運動したいと思っていたところでした。

前日の夜に、
「そうだ、桜島行こう」(自転車で)
と思い立ち、調べてみたところ、一周の距離が35.5Km。
これは行けそうだ。ということで桜島一周へ。。

翌朝、寝起きそのままの格好で飛び出してきたので、
Tシャツにジャージに寝ぐせ。

相手は活火山。
ちょっと不安です。

日焼け、熱中症、パンク対策のため、
必要な装備を買出しへ。

ユニクロでジャージ上(790円)を購入。
スポーツ用品店で帽子(1980円)と
パンク修理スプレー(980円)を購入。
コンビニでスポーツドリンク1リットル(105円)を購入。

ジャージよりも帽子が高くなりました。
まぁ、しょうがない。


次はいよいよフェリー乗り場まで移動。フェリーへ乗り込みます。

鹿児島市から桜島へ移動する「桜島フェリー」は24時間運行。自動車もそのまま乗り込めます。
自転車は自動車と一緒に乗り込みます。

移動時間は約15分。桜島に到着。


着いたのは11時前。
お昼ごはんには少し早いので、どこかに途中立ち寄って食べる計画に。
(この選択が後の不幸を招くことに。。。)


まず、迷ったのが右周りにするか?左周りにするか?
今回は左周りを選択。この辺は適当です。


雨がパラつく曇り空。
持参していたビニール袋でリュックを保護しつつ、いざ出発。
左に海を眺めながら穏やかな道を行きます。



しばらく行くと、不思議な建物を発見。

スクリュー?プロペラ?が飾られています。


何かを祀っている建物でしょうか?謎は謎のままです。


海を離れたルートへ突入。

アップダウンが続くゾーンです。

上り坂は自転車を降りて歩きます。


道路脇にこんな建物があります。
バス停ではありません。

実はこれ「避難壕」といって、桜島が噴火した際に噴石を
回避するために作られたものです。

ここから先、一定間隔でこの避難壕が設置されています。

アップダウンを進んでいくと、海が見えてきました。
遠くに島が見えます。


新島(しんじま)という島で、人も少しだけ住んでいるそうです。
Wikipedia

景気を眺めながらぼちぼち進んでいると、
「ゴゴゴー…」
という音が。

「雷か?」と思いきや、
桜島の火口の方で黒い煙が上がっているではないですかっ!
左から色が違う煙。
わかるかな?


どうやら、噴火したようです!!怖っ!

そして、いたるところにムリな警告が。。

噴石をよけろと…!?
おびえつつ、ルートを進みます。。



険しいアップダウン。昭和溶岩地帯と呼ばれる場所に到着。




松に見え隠れする黒い溶岩。

「ゴー…」という音が続く中、写真撮影も早々に
再び自転車を漕ぎ出します。


所々に枯れた河が、、

これは、噴火による土石流を誘導するために
作られた河なのだとか。

桜島さんが本気を出せば、ここを赤いマグマが通ったりするのだろうか。。(ゴクリ…)


しばらく進むと「埋没鳥居」という桜島の名所に到着。


中には地面に埋没した鳥居が。


もともと3mあった鳥居が、大正3年の大噴火で埋もれたそうです。
(噴火、超怖い。)


まだまだ道は続きます。


ルートのちょうど半分ほどの所で、桜島展望所とお土産やさんに遭遇。
ようやく昼飯にありつける。。

と思いきや、、
「お土産以外の食べ物はないよ」
とのこと!

しかも、ここからは食べ物やは皆無らしく、出発地付近まで戻らないと
飲食店は無いらしい…っ!

そんな私を哀れに思ったのか、店主のおじさんが、お土産の黒糖を食べさせてくれました。
ほんとにありがとう、おじさん。
お土産やからの眺め。

空腹を黒糖とスポーツドリンクでごまかしながら、後半戦です。

大隈半島との付け根に到着。
ガードレールは野生の溶岩。

そして、最近出来たらしい橋。

まるで絵に書いたような美しい風景。
山下清がいたら、貼り絵にするレベル。

こちらの海もきれい。

鹿児島湾(地元では錦江湾)とつながる海なのですが、場所が違うと違って見えます。


ここからは「溶岩道路」と呼ばれる、むき出しの溶岩石を横目に進みます。



しばらく行くと「有村溶岩展望所」という場所に到着。
怖いくらい火口が目の前ですが、雲もだいぶ晴れて、ここからみる桜島はまた格別でした。



ゴールまであともう少し。日照りも厳しくなってきました。頭に水をぶっかけてクールダウン。
日ごろの運動不足もあって、疲れも出てきました。ここからは気力が頼りです。


アップダウンをひいひい言いながら越えていると、「ドライブイン」を発見!!
やっと飯にありつけるか!?



なに!?マグマ?これは食べないわけにはいきません。
意気揚々と店内へ。



(…このときのショックは忘れもしません。。。)


意識も朦朧とゴールを目指します。
途中で出てきた防災センター。
SABOってなんだろ?


お?コンビニ!でも何か違うぞ?


桜島のローソンは周囲の景観に配慮して、溶岩色(茶色?)を看板に採用したそうです。


ここで、食料を。。
とも思いましたが、ゴールまで行くと「道の駅」があるんです!
そこまで我慢することにしました。

そして、ゴールまで3kmという地点「道の駅」に到着!


念願のご飯にありつきました。

時間帯の関係で、麺しかオーダー出来なかったのですが、おいしかったです。
そして、最後の直線を抜けて無事ゴール!やったー。

帰りのフェリーから桜島を眺めつつ、達成感を味わうのでした。
帰りは軍艦を見ることが出来ました。


所要時間は、休憩も含めて、約6時間半ほど。

アップダウンが厳しいところもありますが、のんびり自転車を押して進めばOKです。
道が細いところがあるので、自動車には注意は必要です。

皆さんも鹿児島に来た際は、思いつきで「桜島一周」してみてください!

2011年8月13日土曜日

「大企業に入ると自分の将来を毀損する」という話題について

最近巷で、
「大企業に入ると自分の将来を毀損する」
という話題が出ていたので、それについて思ったことを書きます。

私が思う、大企業と中小企業の違い。

大企業には、ぬるい文化がはびこりやすい。

例えば、
何か新しい動きことをやろうと提言する人が現れても、それに対して意見をせず、議論を交わさないことが許される。
最悪、影に隠れて従わないことが許される。
他の人がどんなに苦労していても、やり方が間違っていても「我関せず」で通る。
命令されて動けばいいし、その責任は自分以外の命令者なので、失敗したとしてもおとがめ無しで済んでしまう事がある。

中小企業では、そうはいかない。
規模が小さい分、会社の決定事項が自分の給与を左右するし、新しい動きは、自分のリソースに直結する。
どんなポジションだろうが、自分の意志決定が、会社や自分の行く末を左右するというダイレクトな感覚があるだろうし、それこそアメリカのようなDisagree and Commit(議論を経た決定)が日常的になってくる。(推測混じり)

これは、大企業では決して味わえない空気だと思います。

最終的に、社会で個人の価値を高める大きいポイントが、この「Disagree and Commit」のセンスであろうと私は思います。

自身のポジションに関わらず、議論を交わし合意・決定する能力。

大企業に就職していると、この事に気づき難いでしょう。

なぜなら、
議論を交わさなくても成立してしまうから。もしくは、ポジションによって議論の輪に入れないから。

そういう意味では「大企業に入ると自分を毀損する」となるかもしれません。

ですが、大企業にDisagree and Commitが学べないかというと、そうではなく、自分から積極的に動くことで作り出せる環境だと思います。

さらに、大企業では、前述の通り失敗が許されることが往々にしてあるので、リスクをとって動きやすいとも言えます。

今の日本では、良い環境を企業に期待するのは難しいでしょう。

結局、大切なのは、環境に左右されず、
自分が積極的に何かを実現しようとしているか?が重要と思うわけです。

 

2011年8月2日火曜日

フリーミアムは経済を萎縮させるかも?

久しぶりのエントリーです。

今更ながら、「フリーミアム」について触れます。

ここで言うフリーミアムは、Googleやmixiなどのように無料でサービス利用できる代わりに、提供側はユーザーに広告を表示することで、広告主から対価を得たりするビジネスモデルです。

このフリーミアム自体は素晴らしく、期待のモデルとして賑わっていますが、そこへお金を落とす広告主は、はっきりとした実績を実感できているというケースは少ないように思います。

フリーミアムでは、ユーザーは出費をすることなく、良いサービスを受けられる為、ユーザーは「ここまで出来るならお金なくて過ごせるからいいや」という感じになり、ここから消費は産まれないし、その他への消費機会も産れません。

つまり、儲かっているのはフリーミアムのオーナーで、その他の消費は萎縮するばかりということになってしまいます。

フリーミアムの広告を利用する広告主は、しっかりと費用対効果を見極め、ターゲットと媒体と売りたい商品の相性を見定めなければいけないです。

フリーミアム提供側も、何かしらクライアントの売上へ貢献できる何かが出来るといいですけどね。
例えば、ユーザー動向を開示するとかでしょうか?やってるのかな?

サービスを無料で提供する人が居て、そこへ資金提供する人が居て、それを使って満足するユーザーが居て、というだけでフリーミアム周辺以外では、消費が起こらない、という状況は良くないと思うわけです。

2011年7月11日月曜日

クレジットカードは嫌いですか?

ライフハッカーに次のエントリーがあった。

"嫌なことを後回しにすることはクレジットカードで買い物をしているようなもの"

私は違和感を覚えた。 クレジットカードに対する偏見にだ。

知っていると思うが、クレジットカードには利用に応じて ポイントが付与されるものが多い。

ポイントは、次の買い物の際にポイント分だけ値引きして くれたり、物品交換してくれる。

つまり、クレジットカードで買い物する方が、メリットがある。

私が使っているクレジットカードは、買い物すると利用額の1%がポイント還元がされる。貯まったポイントは、発行元の店舗で、現金同等に使える。

一度、計算してみてほしいが、普通に生活していても、1ヶ月に5万円は、少なくとも消費しているはず。

私の場合、還元率1%なので、月500円が消費するだけで還元される。消費だけで500円がもらえるのだから、こんな イイはない。

重要なのは「お金の管理」。
これは、家計簿が解決してくれる。

家計簿をつけられるアプリやソフトはいくらでもあるし、慣れれば苦にならない。これで、使いすぎを防止できる。

ちなみに私は100円以上の買い物は、ほぼクレジットカー ドを使う。

1%とはいえ、生きてる限り買い物はするわけだから「塵も積もれば山となる」だ。

使い方さえ間違わなければ、利益を産み出すツール。 敬遠する人も多いだろうが、ぜひ見直してみてほしい。

2011年7月5日火曜日

仕事中の眠気を払拭して、脳に活力を与える方法 - 【書評】成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣

食から成功を論ずる。これは新しいかも。
と、タイトルに惹かれて購入してみた。

まず、プロローグにこうある。

「努力や根性だけでは埋めることができなかった差を縮める方法は、実は簡単なことなのだ。食事を変えればいいだけである。」

食事を変えることで、ダイエットしたり、体調を整えることはあっても、ビジネスを成功に導こうという考え方が今まであっただろうか。

読み進めていくと「ああ、なるほど。」と、自分の食生活を振り返っていた。

ビジネスマンなら誰しも、仕事中に絶えられない「眠気」に襲われることがある。

突然やってくる眠気の原因は、「血糖値の急低下」にあるそうだ。

血糖値の急低下は、その前に摂取した「糖分」による血糖値の上昇が起因。
タイトル通りの缶コーヒーのほか、うどんやラーメンなどの麺類や白米も糖質に変わるため含まれる。

糖分の摂取により血糖値が急上昇、そこから急低下する時に眠気が発生するらしい。

「疲れた時に甘いもの」というのは、いつも正しいわけではないのだ。

スポーツ選手のように、エネルギー消費が激しい場合と違い、
ビジネスマンには、「脳への活力」や「考える持久力」が必要だ。


じゃあ、どうすればいいのか?


ここで紹介されるのは「タンパク質」の摂取。

脳の神経伝達物質であるノルアドレナリンの合成には、タンパク質が必要とされるためだ。タンパク質の摂取によって、脳が活性化され、より良い発想が生まれやすくなるのだ。

なので、朝食にはバナナより「ゆで卵」、間食にはお菓子よりも「チーズ」や「牛乳」が良いそうだ。

デスクでチーズや牛乳を食べるのは、ちょっと気が引けるが、
そういう場合は、「アミノ酸」でも効果があるそうだ。

本書では、「糖分」の過剰摂取を防ぐため、コンビニ食やお酒の選び方についても解説されているので、眠気やだるさに困っている人は、一度試してみる価値があるのではないか。

2011年6月14日火曜日

本の電子書籍化(自炊)にチャレンジしてみた

電子書籍の自炊にチャレンジしてみました。
機材はレンタルで借りました。

・スキャナー ScanSnap S1500M
・裁断機

のセットで5千円程度。

多分、コストパフォーマンスでは手間を考えると
BookScanなんかに発注した方がイイでしょう。










でかい荷物、到着。
レンタルは5日間となっていますが、届いたのは期日の1日後。
さらに返送にかかる期間も含まれますので、注意が必要です。










さぁ、取り掛かります。
取りかかり前の工程イメージは、こんな感じ。
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スキャナのドライバをダウンロード

インストール

本を裁断

スキャナにセット

スキャン

終るまでコーヒでも飲んで待つ
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ところが実際の工程はこんな感じ。。。
------------------------------------------------------------------
スキャナのドライバをインストール

スキャナをセット

スキャナの設定を行う

本の不要ページを除去

本を裁断

本を分割してスキャナにセット
大体20~30枚くらいずつ

スキャン

ページの重なりに四苦八苦

重なりを確認して再スキャン

再度セットして終るまで
意外と目が離せない工程のループ
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まず、つまづいたのがScanSnapのドライバインストール。

レンタル機材にドライバの入ったDVDが付いてくるのだが、
私のメインマシンはネットブックなので、DVDドライブが付いていない。。。

しかも、このS1500M、ドライバをネット経由で取得するには、
製品番号の入力が必要で、簡単にはダウンロードできないのだ。。

そこで、DVDドライブ付きの古いPCを引っ張り出して、ようやくインストール。

スキャナの設定は下記を参照させてもらいました。



次は、裁断。





企業の事務にありそうな、
本格的な裁断機。







失敗しても、悔いのない本をチョイス。

まずは、本体の表紙を剥がして、始めと終わりにある空白ページも取り除く。

裁断には、力が必要。ためらって途中で裁断を止めたりすると、
最後のページが切れていない場合があるので、一気に刃を入れた方がよい。


ようやくスキャン。
ところが、本をセットしようとしたら思ったよりも、一度にセットできる枚数が少ない。。
300ページ近いページを、「数回に分けて」スキャンする必要があるのだ。

難関は続く。
スキャン中に数ページが一緒に吸い込まれてしまう「重なり」が発生。
その度にスキャンが中断してしまうので面倒だ。
しかも、重なりがあったページは、もちろんスキャンされないので、補完する必要がある。
何か解決できる設定がありそうだが、慣れが必要な作業で、かなりイライラさせられた。

結局、2冊やっただけでギブアップ。。。
箱にしまって返却したのでした。

ちなみに返却は、箱に入っていた「着払い伝票」を張り付けて、宅配業者に集荷に来てもらいました。


コストを考えると、かなり悪いパフォーマンスでしたが、勉強になりました。


2011年5月29日日曜日

自分自身をマルチタスク化する3つのポイント

「マルチタスク」というのは、パソコン処理などで2つ以上の作業(処理)を平行して行うことをいいます。

人間の生活でも、マルチタスクは行われています。
誰にでも、心当たりがあるでしょう。

洗濯機を回しながら、洗い物。
お鍋で一品煮込んでいる間に、もう一品の下ごしらえ。
電車移動中に本を読む。
会議中に居眠り、、(は違うかも)

これらも「マルチタスク」です。

「今やっている事の他に、何かが行われている状態」を作り出すことがマルチタスクの勘所です。

マルチタスクを意識すると、様々な場所でマルチタスクできることが見つかります。

今回は、マルチタスクを見つけるポイントを紹介してみます。


<1.他人に任せるタスクを先に処理する>

タスクをこなせる人は「自分」か「他人」にいません。

「他人にお願いすべきこと」は最優先で準備して依頼を済ませてしまうとよいです。
これで、自分以外のところでタスクが消化される状態を作り出せます。



<2.機械に任せてオート化できるタスクを作る>

皿洗い、掃除、洗濯など、家事のオート化をしている人は多いと思います。
オート化できる機械は導入したほうが得な場合が多いです。

情報収集もオート化できる部分があります。
例えば私は、「Googleアラート」や「ソーシャルブックマーク」を使います。

「Googleアラート」はキーワードを設定しておくと、そのキーワードに該当するWeb上の更新情報やニュースなどを勝手に拾ってきてくれます。
なので、いちいち検索を行う手間も省けます。

ソーシャルブックマークは、Web上で管理するブックマークで、誰がどのページにブックマークしたのかを集約したものになります。
「はてなブックマーク」や「Yahoo!ブックマーク」などがあります。

つまり、複数の人の力で集約された情報が集まってくるのかソーシャルブックマークです。
流れてくる情報をウォッチしておくだけで、たくさんのサイトから、より良い情報のみをチェックするのに役立ちます。

情報収集はこれに任せつつ、他の事をしましょう。
ちなみに、Googleリーダーを使うとこれらの情報を一元管理することができます。



<3.耳だけを使うタスクを考える>

オーディオブックや対談などは、耳で聞けさえすれば良いのでマルチタスクに向いています。
耳だけで行えるタスクを探して、他のタスクと組み合わせると良いです。

私は最近、勝間和代さんとちきりんさんの対談
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2011/05/521ustream-vs-c.html
のUstreamについて「聞き」ながら家の掃除をしてました。
動画だからといって目を使う必要は無いわけです。
逆に、目を使うものはマルチタスクに不向きです。

マルチタスクできることは探してみると、結構たくさんあります。
是非意識して「マルチタスク」してみてください。

2011年5月22日日曜日

60歳になった時、何をしていますか?


世は高齢化社会へと進行中。

私の住んでいる街には、放置自転車を取り締まる係が駅前に数人いる。
暑かろうが寒かろうが、放置禁止とされる場所に立ちつくし、時間まで取り締まるのが仕事だ。体力と時間を使う仕事だが、どの人も、60歳を越えたおじいさんばかり。どんな理由にせよ、楽な仕事ではないはずだ。

自分が60歳になったら、どんなことをしているだろうか?
年金はあてにならない。もしかして、今の仕事を続けているだろうか?そもそも続けられる仕事だろうか?

今日、スーツを買いに近所のショッピングモールへ出掛けた。
普段スーツは着ないので、夏へ向けた安価なスーツを探していた。

スーパーに併設された、紳士服売り場で見つけたのは、2着で19,800円のポリエステル混合スーツ。
適当に物色してみたが、買い慣れないのでサイズ表記がよくわからない。。

すると、近くにいたスタッフの男性が声をかけてくれた。
60歳はとうに越えているであろう「おじいさん」だ。

「サイズについて知っておくと、今後スーツ買うときに困らないよ」

おじいさんの話は、サイズから始まり、スーツの生地の違い、アメリカンとブリティッシュの違い、ボタンシャツにネクタイがいかに邪道か?など、かなり長く続いた。正直、「うざい」と思った。

しかし、話を聞いているとスーツについて、相当勉強されている。
しかも、前職ではオンワードやラルフローレンなどを経ている凄い業界キャリアの持ち主。
そこそこ、裕福であろうことは、身なりから見てとれる。

なぜ、こんなスーパーの紳士服売り場で働いているのだろうか?

話を聞いていくと、本当に洋服が大好きで、退職した後も大好きな洋服に携わりたいという思いから、派遣社員として働いているのだという。最近は身体もガタがきているが、売り場に立っているそうだ。

結局、そのおじいさんのレクチャー通りにスーツを買い、サイズ直しまでしてもらった。

「ここの修繕屋もプロだから、言えばキッチリ直してくれるよ」
と、ウエストとヒップの詳細な詰め指示までしてくれた。

自分が60歳になったら何をしているだろうか?
もし働くことになっても、この人のような仕事に出会っていたい。

スーツの仕上がりが楽しみだ。
   

2011年5月16日月曜日

androidがiPhoneよりも危険といわれる理由

先日、PS3のネットワークから、不正アクセスにより7700万件もの個人情報が流出しました。
驚きましたね。

スマートフォンでは、セキュリティについて見直しが行われるようです。

スマートフォンの安全強化、通信・IT大手連携40社
http://s.nikkei.com/iF1EwV

最近はネットワークを通じて、スマートフォンを含む様々な端末から、ゲームやサービスの提供を受けられます。
スマートフォンはすでにパソコンに匹敵するレベルまで機能が高まっていますが、セキュリティソフトの開発などはパソコンに比べると、まだ発展途上です。

昨今スマートフォンと言えば、iPhoneとandroid。
iPhoneに比べ、androidはセキュリティ面において「弱い」と言われています。

何故なのか?
それには、次のような点が挙げられます。

【アプリを市場に出すまでのプロセスが異なる】
iPhoneでは「App Store」でアプリが公開され、ダウンロードされます。
App Storeにアプリを公開するには、開発者プログラムに登録します。登録には、年間10800円の費用がかかります。
その後、開発したアプリを公開する際にAppleによる「審査」が行われます。審査期間は1~2週間。結構大変です。

androidの場合、アプリは「Android Market」で公開、ダウンロードされます。
公開まではとても簡単。Googleアカウントを無料で取得して開発者情報を入力。
Market登録料は初回の25ドルのみ。アプリを登録すれば、どんなアプリでもすぐに公開することができます。
公開前の審査は無く、公開後の審査(やっているらしい)なのでAppleと比べるとかなり緩いのです。

【「野良アプリ」のインストールが可能】
野良アプリとは、ネット上で公開され、Marketを介さずにダウンロードして使えるアプリです。

androidは、この野良アプリのインストールが簡単に出来てしまいます。
野良アプリは、何かしらの理由でmarketに公開できない場合がほとんどなので、
悪意を持ったプログラムが潜んでいる可能性が高いのです。

一方iPhoneは、開発アプリをダウンロード出来る端末を、厳しく制限しています。
登録を行った端末でないと、通常インストールできず、やり方も開発者向けの手法になります。
つまり、公開の手続きを踏まなければ、一般に出回ることは、まず無いです。

開発者には参入しやすいandroid。その入りやすさゆえにスキも多い。
利便性とセキュリティの両立はandroidの課題になりそうですね。

2011年5月11日水曜日

「東京から本社を移転します」と言われたらどうしますか?

震災の影響で移転をする企業がある。
原発の影響や夏に懸念される電力問題を背景に、本社機能を関西や九州に移転するそうだ。

2007年で出された統計になりますが、東京にはかなりの企業が集中しています。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syokozi/result-2/h2c6k8aj.html

震災を受けて、首都機能移行やリスク分散も考慮される中、移転はどんな会社でも想定される対応かもしれません。


先日、ある企業が移転を行うと言う記事を見ました。

従業員200名近くの企業で、今年の5月から来年にかけて、社内システムのクラウド化や関東拠点の必須性が薄い部門から移行するそうです。

従業員も関東から九州に異動するわけだから、かなり負荷が高いはず。。

もしあなたが、従業員の立場ならどうだろう?
すんなりと受け入れられるでしょうか?

移転に関する企業と従業員の取り決めとして、次のような情報があります。
会社移転時の労働者への合意等の必要性について - 『日本の人事部』
https://jinjibu.jp/qa/detl/4035/1/

これによると、移転に対して従業員との合意は必要ないらしい。

「給与1か月分の手当てを出すので、異動してください」
と言われたらどうするだろうか?

かなり一方的なやり方に見えますが、業種によっては電力不足は死活問題ですし、会社とはそういうところなのかもしれないですね。

2011年5月8日日曜日

読書イノベーション! - 【書評】リーディング3.0

レバレッジシリーズの著書でお馴染みの本田直之氏による最新作。
私は結構前からこの方のファンで、レバレッジシリーズはほとんど読んでいる(ハズだ)し、仕事の仕方や考え方の基本となっている部分も多い。

今回、題材として取り上げられているのは「読書」。
本書でも触れているが、著者が提唱していたレバレッジリーディングを改良したのが、リーディング3.0というイメージ。レバレッジリーディングは書籍もあるので、是非読んでみて欲しい。


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★目次
Chapter 1 リーディング3.0時代の到来
Chapter 2 リーディング3.0の基本
Chapter 3 リーディング3.0に必要な6つの能力
Chapter 4 スマートフォンが読書を進化させる
Chapter 5 紙メディア・電子メディアの活用法
Chapter 6 読書からソーシャル・リーディングへ
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リーディング3.0では、クラウド(webサービス)の力を借りて「インプット、ストック、サーチ、シェア、フィードバック」を行うことで、より効率的に情報を活用する。

最近はモバイルとwebサービスの進化によって、読書や本の有り様は、少しずつ変わってきている。電子書籍の登場はその最たる例であるし、良書を探そうと思えば、様々な情報がweb上で発信されていて、簡単に入手することができる。読書で得た知識はwebストレージを使って、一元に集約できる。本書では、すでに始まっているリーディング3.0時代のサービスも多数紹介されている。

例えば、キンドルの「ポピュラーハイライツ」という機能は、その本の中で、多くの人がどこで線を引いているか?がわかる機能。つまり、注目されているセンテンスを知ることができる。電子書籍の良さを活かしたソーシャルサービスだ。

そして「Evernote」「twitter」。すでに活用している人も多いと思うが、その利便性を再認識させられた。
あらゆる情報をEvernoteにポストすることにより、忘れ去られる可能性のある情報は、ストックすることができる。検索を行えば、必要な情報をすぐに取り出すことができるようになる。Evernoteは画像のアップロードもできるが、「画像の文字も検索対象になること」をご存じだろうか?つまり、切り抜き感覚で撮影した雑誌も検索できてしまう。

読書で得た情報や感想は、twitterを使って数秒でシェアできてしまう。そのツイートにどのくらいの人が興味を持ったかも、RTやfavoriteをカウントできるwebサービスで計測でき、あっという間にフィードバックとして還元される。

これらのサービスで、最も肝心な事は、
「場所」や「時間」を意識せずに手持ちのモバイル端末から「いつでもどこでも」行えるということだ。

私も読書で、得た知識はgoogle docsを使ってメモをとるようにしているが、android端末を持ってからは、パソコンを開くことなく追記・参照するようになった。

日本の本は、縦書きであったり文字認証上では、非常に難読な言語であることから、電子書籍の機能としてはまだまだこれからだが、日頃の読書をより良いものにするために、すぐに試せるエッセンスが盛りだくさんである。



30代の先には40代-【書評】40代を後悔しない50のリスト

前回の30代でやるべきことと合わせて購入。
10年先に求められるものが、今からわかれば、より選択と集中を行えると考えた。

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★目次
序 章 一生の中で四〇代が重要な理由
第1章 この一〇年で何より大切にしたいこと
第2章 プレイングマネジャーとして本当に必要なこと
第3章 忙しいだけで終わらないために工夫すること
第4章 人生を左右する「人付き合い」で知っておくべきこと
第5章 年相応に学ぶべきこと
第6章 会社・社会との向き合い続けるために考えておくこと
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本書の著者は、リクルートで勤め、その後、MBA取得のために2年間ヤマメの養殖を手掛けて1000万もの資金を確保して留学。帰国してから始めようとしていたクリスマスツリー事業が頓挫し、現在の会社を立ち上げたという面白い経歴を持っている。

時間や仕事において、厳しい立場に立たされる40代。著者は、この厳しい時期を乗り切るスキルを実体験を踏まえて紹介してくれる。

一般的な40代といえば、子供が大きくなり、家族行事にも時間が取られる。仕事も責任が増すポジションに置かれ、ハードさも高まる時期。
自分が思い描く人生をおくるためには、有限な時間で成果を上げるため、より一層のセルフマネジメントが求められる。
忙しい人ほど、「やりたいこと」「自分の人生」をもっと意識したほうが良い。これらは「やるべきこと」に圧されて埋没しがちだからだ。

著書の中に「週末時間を稼働させる」とある。
これは、土日も働け!ということではない。土日を「朝、昼、夜」の計6コマと考え、家族サービスに充てたり、ブルーマンデーから抜け出すための仕事準備に充てる考え方だ。計画性をないがしろにしがちな週末だが、時間を捻出するには、手をつけやすい。
捻出できた時間を「やりたいこと」を整理する時間に充てても良いだろう。

周りの40代はどうだろうか?やるべきことに潰されそうで、何が楽しくて生きているのかわからないような人はいないだろうか?
そうならないためにも、早いうちからやりたいこと、ありたい自分について整理し、振り替える習慣が必要だ。

本書で重点が置かれている項目は他にもある。
40代になると、仕事では部下を持つ管理職、家庭には妻子を相手に「コミュニケーション」は必須事項だろう。ひどく共感したのだが、日本には「伝える技術」を育成するプログラムが少ないと思う。

コミュニケーションにはコツがある。私自身、仕事上で人と人の間に立って調整を行うことが多いが、少しポイントを押さえておくだけで、格段に円滑になる。
「つかみを作る」「落としどころを見つける」「事例で伝える」などは、すぐにでも取り入れたいポイントだ。

前回の著書と合わせ読みしてわかったが、30代でも40代でも求められるスキルは、大差が無いのだ。大きく違うのは、より一層の制約の中で生きていかなければいけないと言うこと。この制約は、出世による責任増だったり、子供の成長に合わせた教育時間増だったりと、必ずしもマイナス要素ではない。

それらを肯定的に受け止めていくためにも、早めにスキルを身に付けておいて損は無いのだ。