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2011年5月8日日曜日

30代の先には40代-【書評】40代を後悔しない50のリスト

前回の30代でやるべきことと合わせて購入。
10年先に求められるものが、今からわかれば、より選択と集中を行えると考えた。

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★目次
序 章 一生の中で四〇代が重要な理由
第1章 この一〇年で何より大切にしたいこと
第2章 プレイングマネジャーとして本当に必要なこと
第3章 忙しいだけで終わらないために工夫すること
第4章 人生を左右する「人付き合い」で知っておくべきこと
第5章 年相応に学ぶべきこと
第6章 会社・社会との向き合い続けるために考えておくこと
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本書の著者は、リクルートで勤め、その後、MBA取得のために2年間ヤマメの養殖を手掛けて1000万もの資金を確保して留学。帰国してから始めようとしていたクリスマスツリー事業が頓挫し、現在の会社を立ち上げたという面白い経歴を持っている。

時間や仕事において、厳しい立場に立たされる40代。著者は、この厳しい時期を乗り切るスキルを実体験を踏まえて紹介してくれる。

一般的な40代といえば、子供が大きくなり、家族行事にも時間が取られる。仕事も責任が増すポジションに置かれ、ハードさも高まる時期。
自分が思い描く人生をおくるためには、有限な時間で成果を上げるため、より一層のセルフマネジメントが求められる。
忙しい人ほど、「やりたいこと」「自分の人生」をもっと意識したほうが良い。これらは「やるべきこと」に圧されて埋没しがちだからだ。

著書の中に「週末時間を稼働させる」とある。
これは、土日も働け!ということではない。土日を「朝、昼、夜」の計6コマと考え、家族サービスに充てたり、ブルーマンデーから抜け出すための仕事準備に充てる考え方だ。計画性をないがしろにしがちな週末だが、時間を捻出するには、手をつけやすい。
捻出できた時間を「やりたいこと」を整理する時間に充てても良いだろう。

周りの40代はどうだろうか?やるべきことに潰されそうで、何が楽しくて生きているのかわからないような人はいないだろうか?
そうならないためにも、早いうちからやりたいこと、ありたい自分について整理し、振り替える習慣が必要だ。

本書で重点が置かれている項目は他にもある。
40代になると、仕事では部下を持つ管理職、家庭には妻子を相手に「コミュニケーション」は必須事項だろう。ひどく共感したのだが、日本には「伝える技術」を育成するプログラムが少ないと思う。

コミュニケーションにはコツがある。私自身、仕事上で人と人の間に立って調整を行うことが多いが、少しポイントを押さえておくだけで、格段に円滑になる。
「つかみを作る」「落としどころを見つける」「事例で伝える」などは、すぐにでも取り入れたいポイントだ。

前回の著書と合わせ読みしてわかったが、30代でも40代でも求められるスキルは、大差が無いのだ。大きく違うのは、より一層の制約の中で生きていかなければいけないと言うこと。この制約は、出世による責任増だったり、子供の成長に合わせた教育時間増だったりと、必ずしもマイナス要素ではない。

それらを肯定的に受け止めていくためにも、早めにスキルを身に付けておいて損は無いのだ。

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