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2011年5月6日金曜日

今こそ「集中と選択」の時!- 【書評】「30代」でやっておきたいこと

30代ともなれば、物事を勢いの任せて…というわけにもいかなくなってくる。
いろいろと考えなければいけない事項が頭をもたげるこの世代、一度頭を整理する上で読んでおいて損はない本かと思う。

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★目次
第1章 三十代で決断しておきたいこと
第2章 今こそ仕事力を大きく伸ばす!
第3章 三十代の魅力を、周りに見せる
第4章 自分の身は自分で守る、11の方法
第5章 これからは「信頼度」がものを言う
第6章 こんな考え方、生き方もある!
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30代序盤を生きる私が、本書を読んで感じたこと。
重視すべきは「選択と集中」そして「継続」であるということだ。

いろいろな物事に興味を持つ私だから強くそう感じるのかもしれないが、
「自分を定義する」
ことが必要になって来る年代が「30代」という感じだ。

仕事でも趣味でも、20代のように、出されたもの全てに食らいつく姿勢から、一度身を引いて物事を選択する「間」を持つ必要がある。

本書にもあるが、これからは何かを「やらない」と決めるのも大切になって来る。
これには「やりたくないこと」も含めてよいと思う。
これを明らかにしていくと、自分が何を求め、どうなりたいのか、があらわになってくるのではないだろうか?

趣味であろうが仕事関係であっても、選択したものが「集中して継続できるか?」が重要なのだ。

もうひとつ印象深かったのが、プロ意識について述べられた項目の「組織体が持つ欠陥」についてだ。
一人の社長が引っ張って行くような組織では特に、組織での在り方を重んじるあまり、「個人の良識」が機能しなくなるという点だ。
たとえば、上司が不正をしたときに、加担するようなことになっては困る。という話だが、これは組織の判断全てに適合すると思う。
トップダウンの命令といえど、個人として疑問に感じることは、問い正す姿勢が重要だ。これはプロ意識に通じる話でもある。

20代を全力で突っ走ってきた人ほど、自身のために何かを見つけ出すことは、なかなか難しいかもしれない。。

昔、舞台演出家の先生に
「20代は何者でもない。だから、何にでもなれる可能性があるんだよ」
ということを言われた。
なら30代は、ベクトルを定め、個を確立し「自分が何者であるか」を定める期間だと、今となって思うのである。
           

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