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2011年5月8日日曜日

読書イノベーション! - 【書評】リーディング3.0

レバレッジシリーズの著書でお馴染みの本田直之氏による最新作。
私は結構前からこの方のファンで、レバレッジシリーズはほとんど読んでいる(ハズだ)し、仕事の仕方や考え方の基本となっている部分も多い。

今回、題材として取り上げられているのは「読書」。
本書でも触れているが、著者が提唱していたレバレッジリーディングを改良したのが、リーディング3.0というイメージ。レバレッジリーディングは書籍もあるので、是非読んでみて欲しい。


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★目次
Chapter 1 リーディング3.0時代の到来
Chapter 2 リーディング3.0の基本
Chapter 3 リーディング3.0に必要な6つの能力
Chapter 4 スマートフォンが読書を進化させる
Chapter 5 紙メディア・電子メディアの活用法
Chapter 6 読書からソーシャル・リーディングへ
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リーディング3.0では、クラウド(webサービス)の力を借りて「インプット、ストック、サーチ、シェア、フィードバック」を行うことで、より効率的に情報を活用する。

最近はモバイルとwebサービスの進化によって、読書や本の有り様は、少しずつ変わってきている。電子書籍の登場はその最たる例であるし、良書を探そうと思えば、様々な情報がweb上で発信されていて、簡単に入手することができる。読書で得た知識はwebストレージを使って、一元に集約できる。本書では、すでに始まっているリーディング3.0時代のサービスも多数紹介されている。

例えば、キンドルの「ポピュラーハイライツ」という機能は、その本の中で、多くの人がどこで線を引いているか?がわかる機能。つまり、注目されているセンテンスを知ることができる。電子書籍の良さを活かしたソーシャルサービスだ。

そして「Evernote」「twitter」。すでに活用している人も多いと思うが、その利便性を再認識させられた。
あらゆる情報をEvernoteにポストすることにより、忘れ去られる可能性のある情報は、ストックすることができる。検索を行えば、必要な情報をすぐに取り出すことができるようになる。Evernoteは画像のアップロードもできるが、「画像の文字も検索対象になること」をご存じだろうか?つまり、切り抜き感覚で撮影した雑誌も検索できてしまう。

読書で得た情報や感想は、twitterを使って数秒でシェアできてしまう。そのツイートにどのくらいの人が興味を持ったかも、RTやfavoriteをカウントできるwebサービスで計測でき、あっという間にフィードバックとして還元される。

これらのサービスで、最も肝心な事は、
「場所」や「時間」を意識せずに手持ちのモバイル端末から「いつでもどこでも」行えるということだ。

私も読書で、得た知識はgoogle docsを使ってメモをとるようにしているが、android端末を持ってからは、パソコンを開くことなく追記・参照するようになった。

日本の本は、縦書きであったり文字認証上では、非常に難読な言語であることから、電子書籍の機能としてはまだまだこれからだが、日頃の読書をより良いものにするために、すぐに試せるエッセンスが盛りだくさんである。



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